幻の染め

朝晩の気温が秋を感じさせるようになってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

いつもかずのスタッフブログをご覧いただきありがとうございます。

今回は、前回少しお話ししました染色作家・奥田祐斎氏のお話しをしたいと思います。

 

 

奥田祐斎氏は1950年三重県熊野市生まれ。絵画活動を経て京都にて染色作家となります。

 

水と火を絶妙に操り、自然との調和から生まれる「にじみ」を活かした作風で知られています。

 

幻の染めともいわれる黄櫨染(こうろぜん)を現代に再現して光によって染め色が変化する

 

独自の染色技法「夢こうろ染」を誕生させました。夢こうろ染で染められた布は太陽光に当たると

 

色が墨色からワイン色へ、紺色から赤紫色へといったように様々な彩りに表情を変えます。

 

 

この夢こうろ染の源ともいえる「黄櫨染」は平安時代初期の820年、時の嵯峨天皇の詔(みことのり)に

 

よって即位の大礼や大嘗祭など重要な儀式の際に天皇だけが着用できる第一礼装となったそうです。

 

以来1200年もの長きにわたって最も厳格な絶対禁色として定められました。天皇の側近以外の目に触れる

 

機会がなく正確な染色方法も一般的に知られてなかった事から「幻の染め」と呼ばれていたんですね。

 

日本の伝統文化の奥深さを改めて感じました。

 

奥田祐斎氏の夢こうろ染の数々の作品が9月22日(木)から9月26日(月)の5日間限定でかずの店舗で展示


されます。普段はなかなかご覧になれない染めの素晴らしさぜひとも一人でも多くの方に知っていただきたいと


思います。皆様のご来店 心よりお待ちしております。


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