日本の織りの宝物 結城紬

日本最古の技法を守り現在に伝えられる結城紬は
「糸つむぎ」「絣くくり」「地織(じばた)織り」
の3工程が昭和31年に国の重要無形文化財に指定され、
平成22年にはユネスマ無形文化遺産に指定されました。
今も昔ながらの手作業で真綿から糸をつむぎ、絣くくり、染め、地織織りなど
約40の工程を経て1反の着物が出来上がります。

主な工程には「真綿がけ」。繭を重そうのお湯の中でゆがいた後、繭を袋状にしていきます。

広げた繭を5~6袋に重ねて袋真綿を作ります。

 

一反に使用する繭は2000~2500ヶを使います。

 
「糸つむぎ」
つくしちと呼ばれる道具に絡ませて両手の親指と人差し指で糸状に引出し糸を作っていきます。

繭から糸を引き出す指先の手加減は熟練の勘です。一反の糸をつむぐのに2~3か月かかります。
 
「墨つけ」「絣くくり」
絣糸を作りための工程で図案をもとに絣模様したい部分に墨で印をつけます。

これは大変力のいる仕事で男の人の仕事です。
墨付けした部分を木綿糸で結んでいきます。
 
「たたき染め」
染料に浸した糸束を棒の先に縛りつけて板の上にたたきつけながらむらなく染料を染み込ませます。
 
「地織織り」
最も古くからの織り機であり経糸(たて)の張力を織手の腰で調節しながら織る工程です。
大きな杼(ひ)で緯糸(よこ)を織り込みます。

これらの工程から出来上がる結城紬は撚りのかからない糸を使うことにより軽くて温かい最高の織物となります。
 
「結城三代」と呼ばれる様に祖母から母、母から娘へと三代を通して着る事のできる丈夫さと着心地。
着こむほどにしなやかになり肌になじみます。
 
かずのでは結城展を5月に企画しています。
このすばらしい織物にご期待下さい。お待ちしております。
ばんばちゃんでした。
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